人工透析
診察時間
診察時間 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 |
午前診 8:30~14:00 | 今井 洋輔 (副院長) | 今井 哲也 (院長) | 今井 洋輔 (副院長) | 今井 哲也 (院長) 今井 洋輔 (副院長) ※1 | 今井 哲也 (院長) | 今井 哲也 (院長) 今井 洋輔 (副院長) ※1 |
午後診 火コース 14:00~19:30 | - | 今井 哲也 (院長) | - | 今井 哲也 (院長) 今井 洋輔 (副院長) ※1 | - | 今井 哲也 (院長) 阪大病院 (腎臓内科医) ※2 |
午後診 月コース 16:00~23:00 | 今井 洋輔 (副院長) | - | 今井 洋輔 (副院長) | - | 今井 哲也 (院長) | - |
※1 院長と副院長で当番制
※2 院長と阪大病院からの応援医師で当番制
※3 阪大病院からの応援医師は腎臓内科 河合医師、茂木医師が交代での診療になります。
○その他一部基幹病院・大学病院から応援を得ています。
○学会その他で変更となる場合があります。ご了承ください。
診療理念
きれいな透析液で分子量33,000領域の尿毒素を
積極的に除去する透析
これが当院の合言葉です。
透析診療の最終的な目標は患者さんの苦痛をできる限り軽減し、心・血管疾患や透析アミロイド症などの合併症を極力予防し、元気に長生きしていただくことと考えています。
それを目指し当院では長らく多くの患者さんにOn-line HDF(オンラインHDF)療法を受けていただいております。
それにより、かゆみ・痛み・しびれ・貧血が改善した方も多く経験していますが、何と言っても当院開院当初の血液透析(HD)とオンラインHDFの大きな違いは、分子量11,800のβ2ミクログロブリンより更に大きなα1ミクログロブリン(分子量33,000)領域の尿毒症物質除去能でした。そのため先の合言葉の下、透析診療をさせていただいております。最近は血液透析用のダイアライザーも随分進化し、以前に比しオンラインHDFとの差は縮まっていると感じていますが、患者さんはオンラインHDFを受けるためにさらに頑張っていただく必要はなく、医療機関が頑張れば少しでもいい治療を受けていただけるのです。
現在は保険的にも広くオンラインHDFを受けていただける状況になっており、自院でダイライザーの性能評価をし、適したダイアライザーを選択することなどにより、優れたオンラインHDFを実施できるようになっています。
診療方針
高品質、高性能のダイアライザーを標準で使用しています。皆様の身体を浄化する透析液も定期的にエンドトキシン測定や細菌培養を実施し、最高基準を達成した清浄なものを供給しています。
また、ご希望の方には透析コースにもよりますが、6.5時間までは長時間透析に対応いたします。
透析液の清浄化のために、エンドトキシン除去フィルター(ETRF)のみに頼ってはいません。より根本からきれいにする。きれいになった透析液がまた汚くならないように対策するという考えです。清浄度の評価もいつ測定しても感度以下のエンドトキシンのみならず、透析液の細菌数も最高基準をクリアし患者さんの健康を守っています。(詳しくは透析技術のコーナーをご覧ください)
また多くの透析患者さんに水分やリンなどの摂取制限をしていただかなければならないのは、腎代替療法としての透析療法が本来の腎臓に比べるとまだまだ不十分な治療法だからと言わざるを得ません。そこで少しでも本来の腎臓の働きに近付けようとする方法が水質の向上や適切なダイアライザーの選択、十分な透析時間の確保、オンラインHDFなどであると考えると理解し易くなります。
(これらに付きましても詳しくは透析技術のコーナーをご覧ください)
透析技術
現在72台のコンソールでOn-line HDF治療実施可能
透析中の血圧を安定させたい、かゆみが強い、レストレスレッグス症候群・いらいら感がある、骨関節痛を改善させたい、物質除去効率を高めたい方に有効とされている治療です。症状が無い方でも透析に関わる長期合併症予防効果も期待されます。そのために当院の標準治療法としてオンラインHDFを広く実施しています。引き続き高度に清浄化された透析液を使用し職員一同、患者さんの健康維持促進に努めてまいります。
※もちろん通常の血液透析を希望される患者さんには、通常の血液透析を実施しています。
運動療法
2020年8月の移転前から透析中のペダル運動を中心に、透析患者さんに運動を勧めて随分実施していました。
しかし、単調過ぎたり足腰の疼痛で継続できなかったり、一時的に体調を崩したことをきっかけにいつの間にか中止になってしまう患者さんもあり、透析患者さんで問題になっているサルコペニア・フレイル(筋肉量の減少や筋力の低下、老い衰えた状態)に陥っていく患者さんを当院でも何人も見てきました。
そのため湿布や鎮痛剤のみに頼らず、個別に疼痛も軽減できる可能性があり、体調に応じて運動療法のさじ加減もできる、理学療法士の力を借りながら透析患者さんもやりがいを持って体力・筋力の維持増進ができるリハビリ室を造りたい!その思いが移転を決心する一因になり、現在実際に熱心な理学療法士の下、リハビリ室で多くの透析患者さんに運動療法などに励んでいただいています。
透析中にある程度の人数の患者さんが一緒になって理学療法士の下、運動できる体制も継続していきます。
少しでも患者さんの体力・ADLが増進することを目指して、また少しでもADLが低下しない様、一緒に頑張っていきましょう!
現在元気な方も『いつまでも自分で出来る、自分で動ける』を目指しましょう!
※もちろん、望んでおられない患者さんに運動療法を強要することはありません。
感染症対策
2020年8月の移転前にも52床のベッドに対して3床の個室を設けていました。
しかしインフルエンザが流行している時期に、感染しているすべての患者さんに隔離透析を受けていただくには必ずしも十分ではありませんでした。
そのため移転に際し、72床の透析ベッドに対して6床の個室を設けました。
また移転前はトイレで用を済ませた後、トイレ内の洗面で手を洗いペーパータオルで手を拭いてから、洗った手で最後にトイレのドアを開けて外に出るしかありませんでした。
患者さんによっては透析ロビーで再度手洗いをしてくれる方も居られましたが、必ずしも衛生的手洗いが出来ているわけではありませんでした。
特にアルコールでは消毒効果が期待できないノロウイルス感染症が流行している時には、定期的にトイレのドアを次亜塩素酸で消毒はしていましたが、十分な回数をできるわけでもなく心配が絶えませんでした。
そのため移転後は、少なくともトイレで用を済ませて手洗いをした後にドアに触れることなく外に出られるよう、非接触式のトイレドアを採用し、ペーパータオルも廃止して殺菌が出来るハンドドライヤーを取り入れました。
移転の直前に思いもよらない新型コロナウイルス感染症が流行してしまいましたが、出来るだけの備えをしていたので、少しでも微熱や感冒症状があったり、消化器症状があれば個室に移動していただき、PCR検査を実施。陰性でも偽陰性の可能性も考えて必要期間隔離透析を受けていただいております。
透析患者さんでも実際にコロナに感染する方も居られます。透析患者さんがコロナに感染しても軽症ならば入院の適応にならず、自院での透析を継続します。
移転で規模を拡大したこともあり、今のところコロナに感染した方も時間的空間的隔離を保ちながら透析を継続できています。
同居家族等で感染者が出て濃厚接触者になってしまった患者さんや、軽微でも風邪症状のある患者さんに対しても、コロナ発症やコロナ感染の可能性を考えできる限り隔離透析をして、万一にも院内で感染拡大が生じない様に努めています。
対策したハード面を過信することなく、各所の消毒などを継続していきます。
患者さんも日常注意をし、厄介な感染症に負けないよう引き続きのご協力をお願いします。
スタッフ
看護部、臨床技術部、受付、ケアスタッフ、理学療法士、福祉車両運転手からなり、各部署が連携を取りながら業務にあたっています。
常勤の医師は院長1名ですが、基幹病院・大学病院の腎臓内科からも応援を受けています。
看護師・技士に対し自己評価チェックシートを作成しました。
大勢の職員個々の考えを統一することは必ずしも容易でなく、透析室看護師・臨床工学技士に対し医療者として患者さんのためになすべきことを当院なりの指標として作成しました。(今後多少の変更はあり得ます)
※各職員が自分に不足している部分を振り返り、認識して向上できるように、既に出来ている職員は向上途中の職員を導いて、全体のレベルアップを目指します。
時としてマンネリになりかねない透析医療に向上心と情熱を失わず、少しでも患者さんの役に立てる様、積極的に研究会活動に参加しています。
人工透析 施設紹介
一般的には不快な想いをされる透析患者さんも多いエアコンの風対策の実施など、治療時にストレスを与えない良好な環境をご用意しています。
広いベッド間隔(1m以上)
間接照明で眩しさを軽減
風の出ない、換気するエアコン
計6室の個室透析室
外来と別動線の透析エントランス
透析専用エレベーター
3F透析受付
待合ロビー
更衣室
3F透析室15床
4F透析室57床
4F透析室スタッフステーション
4F透析室殺菌ハンドドライヤー
4F透析室トイレ
大型機械室
レントゲン室透析患者専用廊下
リハビリテーション室
雨に濡れない福祉車両乗降場
設備
院内連携
併設している眼科・整形外科・リハビリテーションと密に連携しています。
透析患者さんで併発していたり、今後生じやすい目の病態のフォローアップ・診断・治療を眼科で迅速・便利に対応します。
首や肩・腕、背中・腰や下肢の疼痛、骨折やバネ指などの診断治療は整形外科が対応します。
さらに必要に応じ筋力・ADL維持増進も含めリハビリテーションとも連携しています。
※他のクリニックや病院などに元々かかりつけている方は、引き続きその医療機関に通院していただいても結構です。
病診連携
CT、MRIなど当院で行っていない検査や他科も含め専門医の受診が必要な場合は、責任をもって適切な医療機関を紹介します。
他のクリニックや病院などに元々かかりつけている方は、必要に応じてその医療機関と連携します。
もちろん万一入院が必要な病態や、急な受診が必要な事態が生じた場合も適切に対応します。
※日曜日・深夜などに急な体調不良が生じた場合、院長に連絡できるようになっています。
紹介病院
以下の病院を中心に紹介させていただいています。
- 淀川キリスト教病院
- JCHO大阪病院
- 箕面市立病院
- 大阪市立総合医療センター
- 大阪回生病院
- 国立循環器病研究センター
- 関西電力病院
- 桜橋渡辺病院
- 大阪バスキュラーアクセス天満中村クリニック
- 北野病院
- 住友病院
- 多根総合病院
- 済生会中津病院
- 大阪市立十三市民病院
- 大阪医療センター
- 大阪大学医学部附属病院
- 国家公務員共済組合連合会(KKR)大手前病院
- 新大阪バスキュラーアクセス日野クリニック
- など
給食
有料ですがお弁当(塩分制限と成分表示をしています)をご用意いたします。持参していただいても結構です。感染症流行時休止の可能性がありますことをご了承ください。
用意していただく物
タオル、バスタオル、透析着(パジャマまたは軽装)、ティッシュ、コップ、お箸(給食休止時は不要です)
※ティッシュに関し、緊急時は当院のものも使用しますが、感染防止のためにも個人でご用意ください。
福祉車両
通院困難な方を対象に自宅まで送迎を行っています(可能な限り、シートベルト着用など安全運行にご協力ください)。
車椅子対応ミニバン3台を含め、計4台体制で、一部介護タクシー事業者に委託しています。
車椅子リフト付き車両
福祉車両乗降場
駐車場
透析センター専用にビル1階に14台、近隣に5台、計19台用意しています。
駐輪場
ビル1階に自転車・ミニバイク用に用意しています。
透析患者さんは長時間の駐輪になりますので、小さな許可シールを発行しています。
お申し出のうえ、見えやすい場所に貼ってご利用ください。
制振構造
遠くない将来、巨大地震が襲来すると予測されています。
ビルは上層階ほど、地震での揺れが大きくなりますが安心の制振構造ビルにしており、患者さんと職員の命・医療機器を守ります。
※診療スペースは2~4階のため、万一透析中に地震による洪水が生じても、水にのみ込まれる心配はありません。
頑丈に建てることで 地震に耐える構造
地震エネルギーをダンパー等で吸収し
建物の揺れを抑え損傷も防止
オイルダンパーを計32基設置しています
旅行透析
新大阪駅から徒歩すぐで、近辺に宿泊施設も多いことから出張、旅行時にしばしば利用されております。
ご希望の方はまず、お電話ください。
※感染症流行時、旅行透析をお受けできないことがありますので予めご了承ください。(06-6307-1224)